タイのリトルゴースト

リトルゴーストとは?

今回はタイで今話題になっている「リトルゴースト」についてのお話です。

リトルゴーストは“幽霊”ではありません。リトルゴーストとは外国で違法労働をしているタイ人のことを揶揄した表現です。

リトルゴーストと呼ばれる人たちは主に韓国で働いています。タイ労働省のデータによると、2019年に、韓国で働いているタイ人は約16万人で、そのうちの14万人が「リトルゴースト」です。彼らは、農業や自動車メーカーの労働者、マッサージ店のスタッフといった職業に従事しています。

韓国からの帰国希望者が急増

しかし今、新型コロナウイルスが発生した影響で、韓国で働いていたタイ人がタイへの帰国を希望しています。

背景には以下の2つが挙げられます。

①韓国では新型コロナウイルスの感染拡大が深刻で、2020年3月8日現在で確認された感染者数は7千人を超え、50人が死亡していること。

②韓国政府が国内に不法滞在する外国人労働者に対し、2020年6月30日までに自発的に帰国するのであれば、ペナルティは一切科さず、罰金も不要で、再び韓国に入国することも許可すると発表したこと。

これによりタイ人労働者は5000人が帰国すると言われています。

タイ政府は、韓国から帰国するタイ人労働者は新型コロナウイルスに感染の恐れありとして、軍の施設で14日間隔離して強制検疫を行うと発表しています。

しかし、帰国者の中には隔離を恐れて逃亡する人が出たという報道があり、隔離施設の近くに住む人々からは、「帰国者が新型コロナウイルスをタイに持ち込むのではないか」と不安の声が上がっているようです。

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