コロナウイルスについて
コロナウイルスとは?
毎日報道されているコロナウイルスですが、ヒトに蔓延している風邪のウイルス4種類と、動物からヒトに感染する重症肺炎ウイルス2種類が知られています。
重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS)
SARSはコウモリのコロナウイルスがヒトに感染して重症肺炎を引き起こすようになったと考えられています。2002年に中国広東省で発生し、2002年11月から2003年7月の間に30を超える国や地域に拡大しました。2003年12月時点のWHOの報告によると疑い例を含むSARS患者は8,069人、うち775人が重症の肺炎で死亡しました(致命率9.6%)。
中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS)
MERSは、ヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウイルスですが、種の壁を超えてヒトに感染すると重症肺炎を引き起こすと考えられています。最初の感染による患者は、2012年にサウジアラビアで発見されました。これまでに27カ国で2,494人の感染者がWHOへ報告され(2019年11月30日時点)、そのうち858人が死亡しました(致命率34.4%)。
新型コロナウイルス
2019年12月に中国湖北省の武漢で発見された新型コロナウイルスは急激な勢いで感染者が増大し、海外にも広がっています。新型コロナウイルス(COVID-19)は主に呼吸器感染を起こし、病原性は MERS や SARS より低いレベルと考えられ ています。中国湖北省において致死率は 2%超という数字が示されていますが、中国湖北省 以外および国外では実際にはそれよりも低い数値となっています。
タイでの影響
タイで最初に見つかった患者は、武漢から来た61歳の中国人女性旅行者でした。2月14日現在、タイでの感染者は33名です。
日本同様タイでもコロナウイルスによる観光業界への影響は出ているようです。タイ政府観光局が今年の国内および海外市場からの総観光収入の目標を前年比3.4%減の2.91兆バーツに削減することを決定しました。
航空会社への影響
コロナウイルスの流行の影響を受けるのは航空業界も同様です。中国路線の減便や運休を決めた航空会社もあります。その結果、航空業界は8,000〜11,000百万バーツの市場価値を失うとの報道がありました。
ショッピングセンターや観光地では?
バンコクの中心サイアムパラゴンショッピングセンターにあるデパートは、変わらず活気に溢れている印象を受けますが、以前に比べると外国人観光客、特に中国人は著しく減少しました。主要な観光地でもある王宮やエメラルド寺院からも中国人の姿が少なくなりました。
タイに限らず、流行が続けば各国の経済への影響は深刻になります。1日でもはやく事態が収束することを願います。私たち一人一人の手洗い、うがい、アルコール消毒、咳エチケットなどの取り組みも大切ですね。
参考:
https://www.thairath.co.th/news/business/1767406
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html
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